七尾町の住吉神社では、古来より、夏が到来する前のこの時期、「輪くぐり」神事なるものが行われる。夏の無事を祈願する祭りで、参詣者はまず男性が白、女性が赤の専用の色紙に名前を書いて持ち寄る。茅で作られた輪にその色紙をはさむと、逆8の字に三回回って拝む。
地元ではこの祭りのことは「輪くぐり」と呼ばれており、当日は神楽が奉納されたり、露店が並んだりして、ちょっとしたにぎわいがある。
今年は6月26日(土)、小雨が降る中での祭りとなった。昼間にはげしい雨も降ったりしたため、今年は神楽については中止。それでも小雨が舞う中を「輪くぐり」のため、近所の方々を中心に参詣があった。
露店も二店だけ、神楽もない祭りだったが、暗闇の中、この「輪くぐり」のためだけに、静かに人々が訪れる様は、古くから続いてきた祭りが地域の人の心にしっかりと刻み込まれているような気がした。