旧益田地区の夏祭り、祗園まつり22日の宵の口、万福寺付近の益田川両岸に約600もの灯火が灯った。住民グループ「一滴水」に三宅自治会などが協力する形で実施。ペットボトルを利用した灯火が、川沿いの宵闇に静かに灯り、しばし深遠な空間が出現した。
140年前、長州軍と幕府軍の戦い「石州口の闘い」が当地で行われたことを偲んでの灯火。大村益次郎率いる長州軍が勝利、その後急速に日本の「近代」の歩みがすすんだという。とくに司馬遼太郎氏はこの戦いを、「近代日本夜明けの戦い」と称し、日本の歴史上、重要な事件と位置づけた。
当日は「一滴水」のメンバーが幕府・長州軍の衣装をつけて両岸から鬨の声をあげ、戦さの様子を偲ぶとともに、牛尾市長より「近代夜明けのまち宣言」も読み上げられ、歴史を生かしたあたらしい益田づくりの意気込みが伝えられた。また、行事は勇壮な「石見太鼓」の演奏とともに行われ、威勢のよい太鼓の音が、当事の戦さの激しさをも想起させた。