さんらいず探検隊が益田市内を気ままにレポート。
散歩がてらに眺めた街の様子です。
歴史ある松林を取り戻せ
中須の浜「植林大作戦」にボランティアの神髄をみた
〜中須自治会
中須の浜といえば、松の見事な防風林が記憶の中にある。
高津新大橋の上に立てば、中吉田の見事な赤瓦の屋根の遠景に、情緒あふれる松林が眺めることが出来た。
小学校の遠足で出かけた、中須の浜のキャンプ場。
うすくらい松林を抜けると、そこに広がる雄大な砂浜の光景に、たまらず駆け出した記憶もある。
そんな松林に大変な異変が生じていた。
昭和60年代から松くい虫の被害が深刻化。
そらに下草などの手入れもされなくなった林は荒れに荒れ、スカスカの状態になっていたのだった。
実はこの松林、歴史は古く、約450年前より先人たちが、強風と飛砂の被害から住民を守るために、絶え間なく管理、維持されてきたものだという。
平成9年より地元中須地区の住民有志がボランテイアで林を再生させる活動を開始。当初はわずか数人で、枯れた松、荒れた下草などを伐採していたという。活動は自治会や、地域を巻き込んで大きくなり、平成12年から松食い虫に対して抵抗性のある松の植樹が進められるようになった。
今では、画像のように草原の中に、生き残った松がポツリポツリと立っているような状態だ。これだけの空間を整備してこられたボランティアの方々の営為に頭が下がる想い。
今年も地元の自治会や吉田小の児童と保護者たち、ボランテイアグループなどが植林作業を行った。わずか数人ではじまった中須の浜の松林再生。先人の想いを絶やさぬようにと、熱いハートの受け渡しが今年も行われた。いま植林を行っても、美林が元のように回復するまで何年かかるだろう。今作業している子どもたちが、そういやあの林は自分たちが植えたんだと、回顧しつつ眺める日がいつ訪れるのだろうか?
こうした先を見つめた活動に、あえた自らを投じたボランテイアの方々に拍手を贈りたい。
きっといつか中須の浜に見事な美林が帰ってくる・・・
(画像はボランティアグループ「ネイチャーキッズ寺子屋」が11月13日行ったときのもの。)