今年は例年になく秋の訪れが早い。
もちろん日中の残暑は厳しいのだが朝夕の冷え込みは著しく、暦どおりの秋の到来を予感させる。
ほとんど市内の全域で稲刈りがはじまっている。
一昔前では考えられない早い時期の稲刈り・・・まだ実は8月、子どもたちは夏休みなのだ。
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| 向横田、営農団地の秋。整然と整備された圃場に色づく稲。 |
横田の高津川、陽光のリフレクションと釣り人。 |
安富の赤いつり橋を眺む。 |
万福寺の障子におちる陽の陰も少し長くなりつつあある。 |
確固として存在した夏が瓦解した刹那。
空気の底に、速やかに秋が流れ込む。
蝉の声は、高く遠くに聞こえ、草木を揺らす風の音は耳元に近くなる。
気がつくと陽の光の眩しさに、熱が失せている。
つかんだ指の間を流れる砂の滑落のごとく、時間の移ろいに胸がさわぐ。
果てる夏を目の前にして、ああ何度この想いを味わってきたかと、徒に過ぎた幾たびもの思い出に爪を噛む。