古い物に囲まれて今を生きる
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その5 「暑中お見舞い申し上げます」
懐かしい香りのする和の雰囲気が大好きです。
でもアジアン雑貨もアフリカ民芸もポップアートも好き。
 それならいっそ全部ぐちゃぐちゃ混ぜて煮ちゃいましょ。
 目指せ「NEOおばあちゃん家」!


 拝啓 厳しい暑さが続きますがいかがお過ごしでしょうか。くれぐれも夏バテなどなさらぬようお身体ご自愛下さいませ。とゆー事で(?)我が家は今日も暑いです。

 通気性最悪で日当たり最高な鉄筋コンクリ団地のくせにエアコンなし。別にポリシーを持ってそうしてる訳でも何かの罰ゲームでもなく「このままでは焼け死んでしまう〜!」となったら買おうと思いながらも気付けばもう3回目の夏です。しかも唯一の冷房器具である2台の扇風機のうち、1台は今年10歳になるおじいちゃんウサギ(人間年齢では約100歳らしい…目指せ世界新!)専用として使われ、残り1台をめぐって親子3人醜い争いを日々繰り広げ、敗者はうちわでスナップ鍛えつつ下剋上のチャンスを虎視眈々と狙うという、まさに冷房病とは全く無縁の新陳代謝バリバリ熱血サバイバル生活です。ちなみにタイトル横の写真の扇風機は動きません。修理して使えれば競争率は随分減るのに…。

末っ子がなぜか行方不明です。お心当たりの方御一報下さい。
ごちゃごちゃ食器棚をすだれで隠してアジア風。ってゆーか片付ければ?

 酒呑みの匂いは酒呑みが良く知ってるもので、普段何かにつけて来客の多いウチですが、毎年今時分は来る方もこの暑さ(熱さ?)に懲りて何となく足が遠退き、呼ぶ方も少々引け目を感じて声をかけ辛く酒盛りも自粛ムードです。こんな状態を我が家では「シーズンオフ」と呼んでいます。そんな過酷かつ悲惨な環境でも何とか家族仲良く円満にやっていこうとあれこれ知恵を絞るのも貧乏主婦の大事な勤めです。

 まず日中はすだれやよしずで日差しをマメに遮り、ご近所さんに気を使って室内に飾った風鈴を時々手動で鳴らしてみたりします。これで体感温度が2℃は下がります。そして夕方、ベランダに置いたプチトマトやシシトウなど見事に食い気オンリーな鉢植え達に水やり。その後で網戸越しにす〜っと入ってくる爽やかな風が何とも至福。いわゆる「打ち水」と同じ効果です。これで更に体感温度は−2℃。それから夕食の支度をしつつ(ここで+3℃…涙)蚊取線香を焚きます。娘曰く「はくしょんが出そう」な匂いでも、大人にとってはどこか懐かしいようなほっと落ち着く香りで、蚊を退治しつつ夫と私のみ−1℃です。さて夕食、ここで麦茶で我慢すればいいものを「やっぱり夏はこれだよね!」と言わんばかりに夫はビールで私は冷酒。いくらタンブラーや酒器を気合い入れてキンキンに冷やしても、たとえメニューが冷しゃぶと冷奴と冷やし中華でも、アルコール様の偉大なる力で必然的に体温は上昇していくのです。体感温度+5℃。何て人間とは愚かな生き物なんでしょう…今までの努力が水の泡。同情票で「水の泡」って言葉が何だか涼しげ〜って−1℃。反則?

新しい家族が仲間入りしました。右が坂本進くんで左が周金英さん。
 お庭にプールとか〜避暑地に別荘とか〜あぁお金持ちになりたいな〜どうせなら日本脱出して憧れのカンボジアで悠々自適〜でもこの暑さが年中続くのはしんどいな〜でも服代かからなくて嬉しいかも〜などといった汗だく酔っぱらいの無限に広がる想像の翼が暑苦しさに更に拍車をかけます。地球温暖化とかヒートアイランド現象とか言われる前の日本はこんな感じで夏を過ごしていたんですよね。やってやれない事もないですなぁ。こんな夏を是非とも体験してみたいという奇特な貴方、いつでも歓迎致します。       かしこ  ( by 櫻井由美子)