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その10 『遅ればせの春に酔う』



懐かしい香りのする和の雰囲気が大好きです。
でもアジアン雑貨もアフリカ民芸もポップアートも好き。
 それならいっそ全部ぐちゃぐちゃ混ぜて煮ちゃいましょ。
 目指せ「NEOおばあちゃん家」!

中国茶にはドライフルーツがよく合います。写真は干しリンゴ。
 私事ですが…このところ急に仕事がたて込んだのと同時に娘の卒園&入学準備に追われ、今まで経験したことのないレベルのバタバタを何とかこなしてふと気付けば、いつの間にやら桜前線が日本列島を北上し切っていました。やはり人間、あまり忙しすぎると季節の移ろいを感じるセンサーが働かなくなるようです。そんなこんなで自分の体と心を軌道修正すべく、お家でお手軽に春をシュミレーション出来る「頑張った自分にご褒美!春よカムバックお茶会」を企画してみました。

 手っ取り早くお花見気分を味わえるといえば『桜茶』でしょうか。道の駅などで売ってる美都の八重桜の塩漬けが美味しいのに値段もお手頃でお気に入りです。お湯呑みの中でゆっくり花びらが広がる様は何とも風流ですが、ちょっとしたお祝いの席でのパスタやちらし寿司に彩りと香りを添えるのにも重宝します。先日知人から作り方を教えてもらったので来年は挑戦してみようかな。「我が家の桜、むしってOK!」と言って下さる心優しい方をこの場を借りて広〜く募集致します。ちょい本気。
ある日のおやつ。抹茶にヨモギのお饅頭は娘も大好物。


 そしてもうすっかりお馴染みの烏龍茶にも春の名が付く銘柄があります。『四季春茶』は渋みがなくて後味はほんのり甘い感じなので子供でも大丈夫。最近流行のお洒落な茶器セットで本格的に…といきたい所ですが、全部揃えるとなるととても高価な上に場所も取るので我が家ではもっぱら「ばったもん茶器」が大活躍。気に入って買ってはみたものの本来の用途では全く出番のない常滑焼の松茸土瓶蒸し器を中心に、片口小鉢や盃からミニせいろにレンゲ置きまで総動員です。貧乏も極めると色々な所でとんでもない知恵が働くなぁ…(涙)。

もう残りわずかなイチゴ茶。とっておきの和三盆と。
 ラストを飾るのはロシア人のお友達に教えてもらった『イチゴ茶』。彼女は「何で日本人、これ捨てるの!?」と半分怒ってましたが、イチゴのヘタを天日で乾燥させたものには利尿作用があって女性特有のむくみに効くらしいです。これにお湯を注いで少し蒸らすと…なぜかふわっと桜餅そっくりの香りがするんです。お国は違えど春の味というのはどこか似通った所があるのかもしれません。そしてこのお茶を長く楽しめればと色々工夫して保存してみたのですが、不思議とイチゴの季節が終わると同時に香りも消えてしまうという。まさに旬マジックです。

ここまで味わい尽くしたら、全身ほんわりと満たされて後はゆるゆるお昼寝コースでしょうか。ふと目覚めてみれば今度は夏が終わってた〜というオチにならないように気を付けよっと。( by 櫻井由美子)