古い物に囲まれて今を生きる
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その9 『小は大を兼ねる?』


懐かしい香りのする和の雰囲気が大好きです。
でもアジアン雑貨もアフリカ民芸もポップアートも好き。
 それならいっそ全部ぐちゃぐちゃ混ぜて煮ちゃいましょ。
 目指せ「NEOおばあちゃん家」!

 器が大好きです。半分病気です。以前は焼き物一辺倒だったのですが、最近は磁器も漆器もガラスも…と無差別に幅広〜く愛するようになってしまいました。団地住まいの典型的核家族のくせに、食器棚がぎっしりパンク寸前なのは充分承知のくせに、ついつい萩焼まつりからショッピングセンターの食器売り場まで引き寄せられるようにあちこちフラフラ出掛けてしまいます。
右端は娘の初離乳食を入れた記念すべき品。半年後には割られてボンドで修理(泣)。


棚の上段にすまし顔で鎮座する高価なモノには目もくれず、膝より下の位置にガサッと山積みされてるようなセール品漁りに情熱を注ぐ貧乏主婦な私が、結婚以来7年間コツコツ地道に集め続けているのが盃です。値段も安いので気軽に購入できて収納場所も取らない上に、薬味やドレッシングをあれこれ入れて並べたり小さい花をちょこんと生けたりと結構用途が広いんです。友人にプレゼントしたり乱暴に扱って割ってしまったりで(反省!)コレクション数は現在27個。よく陶芸では釉薬の色などをテストするのに盃が使われるらしいのですが、ウチの子達もずらり整列させてみるとさながら見本市のようです。
出来たて大根シロップはきれいな琥珀色。もちろん大人にもオススメです。



我が家で何やらかんやら理由をつけては催される酒宴の席で、お客様にコレクションの中から使う盃を選んでもらう時の、私だけの密かな楽しみがあります。名付けて「本当の自分探し!おちょこ占い」。普段可愛らしくて優しい印象の女性がごっつくて武骨な感じの焼き物を選んだり、豪快に大型バイクを乗り回すような男性が迷うことなく華奢でキラキラしたガラス器を選んだり。全くのシラフではなくビール1〜2杯程度飲んだ後のほろ酔い気分の時に試すのがミソだと個人的には思うのですがどうでしょうか?その時々の深層心理が現れるのか、自分がこうありたいと思う姿を選んでしまうのか、それとも好きな異性のタイプなのか…なかなか興味深く毎回ニヤニヤしながら眺めております。
どんなお酒にも合う肴「豆腐の味噌漬」。水切りしたお豆腐を味噌に2日位漬けて。


そしてお酒にはまだまだ用事のない6才の娘にも、この季節ならではの盃の使い道があります。我が家秘伝(?)の「おいしいお薬」入れです。1cm弱位のサイコロに切った大根を空き瓶にギュウギュウに詰め、はちみつを並々注いで冷蔵庫で一晩。そのシロップを寝る前におちょこ一杯飲みます。大根の味も匂いも大して気にならず、少し喉が痛い程度の風邪ならこれで一発です。病院でもらう咳止め薬を嫌がる娘も、毎回「どっれにしようっかなっ♪」とゲーム感覚で盃を選んで嬉しそうに飲んでます。そんな娘が二十歳になった時、どの盃でおめでとうの乾杯をしますかな。今からワクワク楽しみです。( by 櫻井由美子)