ふるさと益田の新しい暮らし方、提案します
Uターンでのんびり益田暮らし
ある熟年夫婦の例
「益田に帰りたいけど・・・」
同窓会を開けば、益田を離れた友人の何人かはそう答える。
帰りたいのはヤマヤマだが、諸般の都合で帰ることが出来ないという出身者は多い。

 若年層は帰っても仕事がないことをあげ、熟年層は、すでに築きあげてしまった生活基盤を一からビルドアップすることを躊躇する。しかし「ふるさと」は生まれ育った場所。誰しも特別の感慨がある。しかも喧騒とかけ離れた、のんびりとした益田の空気は、ときに仕事や人生に疲れたとき、郷愁とともに想いだされる。

 つい先日、高津町にUターンしたあるご夫妻と縁あって、深く話す機会があった。(本当はお名前等を公表したいのだが、静かに暮らしたいとのことで、名前は伏せてとお願いされた。)ご夫妻は、お二人とも60代で美都町出身。前の住所は横浜。(だから正確に言えばIターンか)ご夫婦ともどもサラリーマン、経営者などの職歴があり、首都圏で大きな仕事をされていたという。退職後、一念発起してUターンを決意。さらに所有していたマンションに、そこそこの値で買い手がついたので、思い切って帰ることにしたという。

実家と距離を置いた上での共同生活

実家は美都なので、美都に住もうかと迷ったが、次男でもあり、高津町の新興の住宅街の一角を購入した。「ふるさと」とはいえ、都会暮らしも長く、実家や「ふるさと」とは少し距離を置いた方がよいと考えた。実際、地域にもよるが、地域内での行事や作業の役割分担など、都会で生活してきた人たちにとって、すぐに理解できないこともある。しかし、実家に立ち寄らないのでは毛頭なく、頻繁に顔を出し、農作業を手伝ったり、両親がカゼで寝込めば、看病に行くといった具合だった。

新鮮な食べ物と適度な運動、豊かな自然が心と体を癒す

 益田での生活で一番だと思うことは、食費があまりかからないこと。実家に田畑もあり、手伝いもするわけで「おすそ分け」で食費の軽減が可能となった。また魚など安くて新鮮なものが多く、贅沢や好き嫌いさえ言わなければ、安くておいしいものが食べられること。
 そして心を落ち着かせる、静かな自然が豊富にあることを挙げられた。ご夫妻の家の窓からは遠く日本海が見えた。海も目の前だが、一時間半も走れば広島の高原地帯に到達する。冬になればスキーも楽しめる。またゴルフ場も近くにあるわけで、一年を通じて様々なスポーツを楽しむことが出来る。さらにご主人は美しい自然をデシタルカメラに収めて自宅のインテリアとして展示する趣味を覚えたとか。

 新鮮な食べ物と、静かな自然。ゴルフに夢中の生活が続き、健康状態は東京にいるときよりはるかによくなったそうです。しかしそんな夢の生活の影に、ご夫妻はきちんとした準備をして上で益田へUターンされたとか。

きちんとした準備・計画を立てることが成功への第一歩
 思いつきや切羽詰まって帰るのではなく、きちんと計画を立てて帰ること。つまり「事業計画」をきちんと立てた上で行動したということ。また、たまたま夫婦が同郷で趣味も同じだったというのもポイントだとおっしゃられた。自然がすばらしいとは言っても、例えば冬季の益田は曇天も続き、暮らし慣れない人は閉塞感を感じるかもしれない。風土について同郷だから理解も出来ているわけで、さらに互いに共通の趣味=ゴルフがあり、気分転換を図ることが出来たそうだ。例えば夫がUターンしたくても、奥さんが夫の故郷をいやがる、というのはよくある話だとも言っておられました。

 金銭的な計画をきちんと立てること、帰る地域のリサーチを十分に行うこと、メンタル面での取り組みをおろそかにしないことがUターン成功の秘訣かもしれませんね。
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